葬儀の基礎知識
葬儀の基礎知識⑦-梵字とその意味合いを宗派別に紹介-
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梵字って一体何?
株式会社セレモニー真希社です。
突然ですが皆様『梵字』というものをご存じでしょうか。
名前を知らなくとも、下のような文字を、お墓や卒塔婆(そとば)、お位牌などで見た覚えがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これが文字なら、一体なんと読むのか?また、どういった意味合いがあるのでしょうか。
今回は、そんな梵字の一部を、葬儀に絡めてご紹介いたします。
是非最後までお読みください。
梵字の起源

上のような文字を梵字(ぼんじ)といいます。これは、ご供養の気持ちや、神仏を表す神聖な文字です。
ちなみにこちらは「キリーク」と読み、阿弥陀如来や、千手観音を表す文字です。
元々は仏教発祥の地、古代インド サンスクリット語のブラーフミー文字で、奈良時代に中国を経由して日本に伝わり、密教では悉曇文字(しったんもじ)として、経典や仏像などに用いられていきました。
しかし現代では、日本でしか使われていないようです。
意外と身近な梵字
現代ではアクセサリーや衣服に使用される事もあります。
一文字ひともじが、神仏を表す為、文字ごとにご利益が異なります。
金運を上げたい。勝負運を上げたい。健康でありたい。そういったものにご利益があると言われています。
いくつか例をあげていきますので、ご興味のある方は是非チェックしてみてください。



各宗派で使用される梵字
現代日本では、位牌やお墓などで梵字が使用されているのですが、
その宗派によって、使用される梵字は異なります。
いくつかご紹介いたします。ご参考になさってみてください。
真言宗

真言宗の本尊は、大日如来です。こちらは大日如来を表す梵字で、読み方は『バン』です。
大日如来は宇宙の全てを見守ると考えられています。
大日如来は宇宙そのものを表す仏様であり、あらゆる願いをかなえる仏様として知られています。
最高位の仏様と扱われる為、仏像といえば質素な姿を思い浮かべますが、大日如来だけは装飾品を身にまとっている事が多いです。
禅宗(曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)

曹洞宗などの禅宗の本尊は、釈迦如来です。こちらは釈迦如来を表す梵字で、読みは『バク』です。
釈迦如来は仏教の開祖としても知られ、あらゆる苦しみから救って下さるといわれています。
浄土宗・時宗

浄土宗の本尊は阿弥陀如来です。こちらは阿弥陀如来を表す梵字で、読みは『キリーク』です。
阿弥陀如来は全国の寺院の半数以上が本尊としている、とても有名な仏様です。
極楽往生(死後、極楽浄土に導いて下さる)のご利益があると言われています。
梵字を使用しない宗派
浄土真宗では梵字は使用しません。
浄土真宗では、人が亡くなった後は、阿弥陀如来がすぐに極楽浄土へ連れて行って下さるという即身成仏の考え方をします。その為、仏様による守護を祈る必要が無いのです。
日蓮宗でも、梵字は使用しません。
日蓮宗のご本尊は曼荼羅(まんだら 仏様の世界・悟りの境地を図示化したもの)の為です。
位牌に彫るとすれば「南無妙法蓮華経」から『妙法』と入れる事が多いようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
梵字にはもっと色々な種類があり、その世界は奥深いものでした。
梵字を知る事で、今後寺社仏閣を巡った際には、また違った楽しみ方が出来るのではないかと思います。
ご興味のある方は、そんな梵字の世界を堪能してみてください。
株式会社セレモニー真希社では、事前相談を承っております。
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心配事やご不安な点等ございましたら些細なことでも構いませんので、ぜひご相談ください。
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