堺市にお住まいの皆様、こんにちは。

大切なご家族のお見送りを考える際、最近よく耳にする「1日葬（いちにちそう）」について、このような疑問や不安をお持ちではないでしょうか。

「家族葬と1日葬って、何が違うの？」

「1日で済ませてしまうのは、手抜きだと思われない？」

「堺市で1日葬をすると、費用はどれくらい安くなる？」

喪主を担う方にとって、葬儀の準備は時間的・精神的に大きな負担となります。

本記事では、堺市の葬儀事情に詳しい私たちが、1日葬が選ばれる理由や具体的な流れ、そして後悔しないためのポイントを分かりやすく解説します。

まず整理！「家族葬」と「1日葬」の明確な違い

まずは言葉の整理をしておきましょう。

「家族葬」は、親しいご親族を中心に少人数で行う葬儀のことで、通常は通夜・葬儀の二日間で行われる葬儀形態を指します。

一方で「1日葬」は、お通夜を行わず、葬儀だけを1日で行う日程の形式です。こちらも家族葬と同じく、規模は小さめで行うことが多いという特徴があります。

つまり、

「家族葬」という“規模感”で、
「1日葬」という“スケジュール”で行う。

この組み合わせが、現在の堺市で最も選ばれている葬儀のスタイルと言えます。

具体的な特徴を以下に解説します。

通夜を行わず「葬儀のみ」で送るかたち

1日葬の最大の特徴は、従来「通夜＋葬式」の2日間かけて行われていた葬儀日程を、お通夜を省略し、葬儀から火葬までを1日で行う点にあります。

堺市においても高齢化が進んでおり、参列されるご親族の中にはご高齢の方も多くいらっしゃいます。 「80代の親に2日間の参列は体力的に厳しい」 「家族葬の流れで、できるだけ負担の少ない方法を選びたい」 といった、ご家族や参列者の身体的・精神的な負担を減らすための選択として、1日葬を選ばれる方が増えています。

コンパクトでも“想いを込められる”

「1日葬＝簡素化（手抜き）」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、行う儀式の内容は一般的な家族葬と変わりません。

華やかな祭壇を飾り、僧侶による読経、焼香、そして最後のお別れの儀（お花入れ）など、故人様を送るために必要な儀礼はしっかりと執り行われます。

むしろ、接待などの対応時間が短くなる分、 「家族だけでゆっくりと故人に話しかけられた」 「慌ただしさがなく、落ち着いて見送ることができた」 と、形式よりも“過ごす時間の質”に満足される方が多いのが、1日葬の大きな特徴です。

【関連記事】

堺市で「1日葬」が急速に選ばれている3つの理由

なぜ今、2日間の家族葬ではなく、1日葬を選ぶ方が増えているのでしょうか。堺市特有の事情も交えて、主な3つの理由を解説します。

1. 身体的・精神的な負担が大幅に減る

一般的な葬儀では、お通夜の晩、参列者へ通夜振る舞いを行い、ご遺族は式場に宿泊して線香の番をしたり、通夜後にも参列される方の対応に追われたりします。

1日葬であれば、前日はご自宅でゆっくり休み、翌朝から式に臨むことができ身体的な負担が大幅に減ります。また堺市は高齢化が進んでいる地域もあり、80代以上の高齢の親族が参列されるケースも多いです。「高齢の親に2日間の外出は辛い」「遠方の親戚も日帰りで参列できる」という配慮からも1日葬が選ばれています。

2. 葬儀費用の総額を抑えやすい

葬儀が2日間から1日になることで、以下のような費用削減が見込めます。

• 飲食費： 通夜振る舞い（通夜後の食事）が不要になります。
• 返礼品： 通夜が無いので通夜の返礼品が不要になります。
• 使用料： 通常必要な2日分の式場使用料金が1日になることで費用が安くなります。
• プラン： 葬儀社によっては家族葬プランとは別に費用を抑えた1日葬プランがございます
• 御布施： お寺様へお渡しする御布施の費用も抑えられます。

家族葬から1日葬にすることで、最後のお別れに手向けるお花（生花祭壇）を豪華にしたり、質の良い棺を選んだりと、「かけるところにお金をかける」ご家族が増えています。

3. コロナ禍で変わった「供養」の価値観

以前は「通夜をしないなんて薄情だ」という声もありましたが、感染症対策を経て「短時間で密を避ける」スタイルが定着しました。

堺市でも「形式にとらわれず、家族だけでゆっくりお別れしたい」という想いが尊重されるようになり、ここ数年で家族葬と同じ比率で1日葬が選ばれるようになって参りました。

堺市で1日葬を行う場合の「流れ」と「費用イメージ」

では、実際に堺市で1日葬を行う場合、どのような1日になるのでしょうか。

当日のタイムスケジュール（例）

一般的なモデルケースです。

• 9:00 式場へご親族様が集合し故人様のお顔を見て過ごす最後の時間です。
• 10:00 葬儀開式、お寺様による葬儀の読経、焼香を行い、式典を執り行います。
• 10:30 御棺の中にお花をお手向けし、お別れの儀を行います。
• 10:45 出棺。堺市民の方は「堺市立斎場」の火葬場へ向かいます。
• 11:00 火葬。火葬時間は約1時間半前後です。この間に精進落とし（食事）を行うこともあります。
• 12:30 収骨。お骨を拾い、解散となります。

最近は、初七日法要を葬儀の中で行う、「式中初七日法要」を選ばれるご家族が増えて参りました。

収骨後に式場へ戻り、執り行っていた初七日法要を葬儀の中で行うことで、ご収骨の後はそのまま解散という流れになります。

費用の目安

堺市で家族葬規模の1日葬を行う場合、葬儀社への支払額は30万〜60万円前後が相場となることが多いです（お布施・火葬料は別途）。

堺市民であれば、堺市立斎場の火葬料金は2万円と設定されているため、市外の民間火葬場を使うよりも費用を抑えられます。

1日葬を選ぶ前に確認すべき「たった1つの注意点」

メリットの多い1日葬ですが、トラブルを避けるために必ず確認していただきたいことがあります。

それは、「菩提寺（お付き合いのあるお寺）の許可」です。

先祖代々のお墓がお寺にある場合、ご住職の考えによっては「通夜を省略する儀式は認めない」「納骨させない」と言われてしまうリスクがゼロではありません。

葬儀社へ依頼する前に、必ず「今回は1日葬で執り行いたいのですが、よろしいでしょうか」と一本相談の電話を入れてください。これだけで、後のトラブルを未然に防ぐことができます。

まとめ：不安を解消して、納得のいくお見送りを

1日葬は、忙しい現代のご家族や、高齢化が進む堺市の現状に寄り添った、優しく合理的な選択肢です。「簡略化」ではなく、「家族の時間を大切にするための選択」と捉えてみてはいかがでしょうか。

もし、「もっと詳しい見積もりが欲しい」「自宅近くで1日葬ができるホールを知りたい」とお考えであれば、まずは株式会社セレモニー真希社で事前相談をしてみることをお勧めします。

形式よりも、ご家族が納得し、心穏やかに送れるかどうかが一番大切です。

Q＆A

Q1：家族葬と1日葬は、結局どちらを選べばいいのでしょうか？

A：参列人数と日程の考え方で決めるのがポイントです。
家族葬は「参列人数が少ない葬儀の規模」、1日葬は「通夜を行わず1日で完結する日程の形式」です。
堺市では「少人数×1日葬」という組み合わせが最も多く選ばれています。
ご高齢のご親族が多い場合や、遠方から日帰り参列を希望される場合は、1日葬が特に適しています。

Q2：1日葬は本当に「手抜き」や「簡素」な印象になりませんか？

A：実際には、内容は一般的な家族葬とほとんど変わりません。
読経・焼香・お別れの儀・出棺・火葬まで、必要な儀式はきちんと行われます。
接待や移動が少ない分、「家族で静かに向き合える時間が増えた」と満足される方も多く、形式よりも“想いを大切にしたお見送り”が実現できます。

Q3：堺市で1日葬を行う場合、費用はどれくらい見ておけばいいですか？

A：葬儀社への支払総額は、30万円〜60万円前後が目安です。
これに別途、火葬料（堺市民は2万円）とお布施が必要になります。
通夜が無い分、
・飲食費（通夜振る舞い）
・返礼品
・式場使用料（通夜日分）
などが抑えられ、トータルでは家族葬より10万〜30万円ほど安くなるケースも多いです。

Q4：1日葬を選ぶ前に、必ず確認しておくべきことは何ですか？

A：菩提寺（お付き合いのあるお寺）の了承が取れているかどうかです。
お寺によっては「通夜を省略する葬儀」に難色を示される場合があります。
必ず事前に、
「今回は1日葬でお願いしたいのですが問題ありませんか？」
と一言ご相談ください。
この確認をしておくだけで、後からのトラブルをほぼ防ぐことができます。